お知らせ

琉球大学と沖縄科学技術大学院大学、株式会社りゅうせき、日本エヌ?ユー?エス株式会社で産学連携に関する覚書を締結しました 目標13:気候変動に具体的な対策を目標14:海の豊かさを守ろう目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

 2025年1月19日に琉球大学は、沖縄科学技術大学院大学、株式会社りゅうせき、日本エヌ?ユー?エス株式会社と 「沖縄ブルーカーボンプロジェクト」における産学連携推進のため、以下の協力事項を含む4者間の覚書を締結しました。

  • 沖縄全域のブルーカーボン生態系を研究するためのプラットフォームの構築
  • 沖縄の企業及び環境関連事業者のためのプラットフォームの構築
  • 環境保全啓蒙活動及び教育活動の推進
「沖縄ブルーカーボンプロジェクト」について

 現在、気候変動と沿岸域の改変が沖縄の生態系に深刻な影響を与えています。特にマングローブ林や海草藻場の減少が顕著で、商業的に重要な魚類やイカ類の資源量の減少を招いており、これらの生態系を回復させ、沖縄の炭素捕捉能力を高めることをプロジェクトの目的としています。
 なお、このプロジェクトでは、沖縄の海岸線を徹底的に調査し、生息地の喪失の度合いやその結果生じる炭素貯蔵の喪失、水質のモニタリング評価を行い、そこから特定された地点における修復プログラムを立ち上げる予定です。
 将来的には、この再生プログラムを沖縄県内外へ拡大することを目指しています。


沖縄本島の海岸線における人為的改変(Masucci & Reimer, 2019のグラフ)


マングローブ林、海草藻場、サンゴ礁の連結性と、それらが相互に関連して提供しているサービス(グラフはCarlson et al.)