令和5年3月17日(金)に、ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城において、「食循環による持続可能な環境?観光の島を創る」シンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、JST共創の場形成支援プログラム(以下、COI-NEXT)の地域共創分野育成型に採択されている「フード?トランスフォーメーションが結ぶ環境?観光アイランド実現拠点プロジェクト」が主催したシンポジウムです。
今回のシンポジウムでは、文部科学省及びJSTの関係者にもご参加いただきました。はじめに、産業連携?地域振興課拠点形成?地域振興室長 梅原弘史氏からご挨拶いただき(同課係長 坂元亮介氏 代読)、続いて、COI-NEXT地域共創分野プログラムオフィサー 中川雅人氏からプログラムの説明と、大学?自治体?市民の皆様が一丸になって取り組んでほしいという激励のご挨拶をいただきました。
続いて、プロジェクトリーダーの農学部 平良東紀教授から、食循環による持続可能な環境?観光の島を創るための課題、研究、仕組み等プロジェクトの概要について説明がありました。そして、基調講演として、株式会社日本フードエコロジーセンター 代表取締役 高橋巧一氏に、食品残渣を使ったエコフィード、エコフィードを使うことによる食品サイクル、サスティナブルファームについて講演いただきました。
株式会社日本フードエコロジーセンター 高橋巧一氏
その後、参画機関等による現在の取組みを3つ紹介しました。1つ目は、共和化工株式会社 沖縄営業所長 瀧澤篤氏による、資源リサイクル事業?循環型農業事業について、2つ目は農学部 安元純助教による、八重瀬町での水循環プロジェクトについて、3つ目は沖縄観光コンベンションビューロー 企画?施設事業部 プロジェクト推進室長 河村雄一郎氏から、コロナ禍における観光業の実態や、世界から選ばれる持続可能な観光地を目指したSDGsの取組みなどの紹介がありました。
共和化工株式会社 瀧澤篤氏
農学部 安元純助教
沖縄観光コンベンションビューロー 河村雄一郎氏
パネルディスカッションでは、沖縄県畜産研究センター 所長 鈴木直人氏と、うるま市農林水産部農政課長 宮城紀章氏よりそれぞれの取組みの紹介の後、参加者からの質問?意見等に基づき、沖縄県において食循環による持続可能な環境?観光の島を創るにはどのような取組が必要か等をパネリストと共に議論しました。本シンポジウムは、本学以外にも参画機関や協力機関を通じ広く周知していただき、83名の参加がありました。アンケートにより、食品ロスの低減など身近なところから意識を変えていく必要があること、食資源循環に対する必要性等理解が広がったことが分かりました。
パネルディスカッションの様子
文部科学省、JST関係者、登壇者、プロジェクトメンバーによる記念撮影