本学では、事務系職員の能力及び資質向上を目的として、体系的なSD研修を実施しています。今回は、そのうちの若手事務系職員の選択科目である「令和2年度評価?IR研修(応用編?全4回)」を大学評価IRマネジメントセンターの主催で、令和3年3月にオンラインにより実施しました(実施日は令和3年3月8日、10日、15日、17日)。
本研修は、令和2年12月に開催された基礎編をベースに、より実践的なIR業務に触れることで、職員のデータ分析?解釈能力と資料作成?プレゼンテーション能力の向上を図ることを目的としています。研修の講師を当センターの高橋望講師が務め、事務系若手職員ら6名が受講しました。
以下は応用編の主な研修内容です。
評価?IR研修ー応用編ー
○第1回(3月8日)
?IRの概略や基本的な手法(環境スキャンやベンチマーキング等)、当センターが実施したIR事例を交えたIRの手順についての講義
○第2回(3月10日)
?大学ポートレートに関するデータを教材にして、BIツールを用いたデータ処理や可視化の方法について演習
○第3回(3月15日)
?「本学の強み?弱みをベンチマーキングにより明らかとし、強みを向上、弱みを改善する施策を提案する」という目的でIRのグループワークの実施
○第4回(3月17日)
?当センター長の越野泰成副理事?副学長(評価?IR担当)をゲストに迎え、各グループがこれまでのグループワークの成果を発表
最終日となる17日の発表では、多様な視点からIRに基づく本学の強みの向上?弱みの改善のための施策が提案され、越野センター長を含め活発な議論がなされました。
研修後のアンケートでは、「推測と違う結果を数値で見るなど、いろんな発見があった」「このような機会がないと、業務外の特定の課題に取り組むことは普段ないので、とてもよい経験になった」「自分で客観的にデータを見ることを意識しつつ、他者からの評価を得ながら進めていくことが、実態に即した分析につながっていくということを学ぶことができた」等の意見が寄せられ、参加した職員が研修を通して多くの気づきを得ることができました。
評価?IRはPDCAサイクルによる内部質保証実現のための仕組み?ツールであり、本学構成員には評価?IRについての理解が求められています。当センターは、研修を継続することにより、これらのマインドを涵養し、内部質保証を推進する環境を整えていきます。
研修の様子