2月15日(月)沖縄県医科学研究財団の表彰式及び授与式が開催され、本学医学部保健学科の東恩納美樹助教が研究奨励賞を受賞、医学研究科の上條中庸助教及び医学研究科皮膚科学講座博士課程4年大嶺卓也さんが研究助成を贈呈されました。
東恩納美樹助教(下段中央左)、上條中庸助教(下段左)、大嶺卓也さん(下段右)
〇保健学科 東恩納美樹助教
研究奨励賞は、沖縄県に関連の深い研究や、貢献を行っており、特定分野の研究で学会に知られ、且つその将来の発展が予見される第一線の研究者に贈られる賞で、東恩納美樹助教の患者の安全という視点で看護実践と患者アウトカムの関連を科学的に検証し、看護の成果を可視化する研究と国際学術誌への論文投稿、国際学会発表の取組が評価されました。
なお、授賞式では、東恩納美樹助教が受賞記念講演を行いました。
講演の様子
【東恩納美樹助教のコメント】
沖縄県医科学研究財団の研究奨励賞という栄誉ある賞をいただき、身に余る光栄です。これまでの研究にご協力?ご支援いただきました皆さまに、心より感謝申し上げます。この度の受賞は、新型コロナウイルス感染症という世界的危機の中で、人びとの健康に関わる看護の専門的役割の重要性が認識され、看護学のさらなる発展への期待が込められたものであると思います。看護実践の科学的な検証を継続し、よりよい医療?看護ケアを提供するための看護学の発展に貢献できるよう、努力して参ります。
〇医学研究科 上條中庸助教
沖縄特有の疾患や県民が頻繁にさらされる疾病を中心とした卒後10年程度の若手研究者の研究課題に対する助成を行うもので、今回、研究課題「母子隔離ストレスによる脳内可塑性変化と下部尿路機能障害発症機序の解明」に助成が決定しました。
【上條中庸助教のコメント】
日頃の何気ないストレスがきっかけで子どもの夜尿症やおもらしなどの問題がでてくると思います。その際に脳内でどの様な変化が起こっているか分かっておりません。本助成でストレスが夜尿症やおもらしにどう影響しているかの一端を明らかにしたいと思います。
〇医学研究科皮膚科学講座博士課程4年 大嶺卓也さん
今回、研究課題「沖縄県に多発する化膿性汗腺炎に生じる線維化や疼痛の理解と治療標的の網羅的探索」に助成が決定しました。
【大嶺卓也さんのコメント】
このたびは研究助成をいただき大変光栄に思います。化膿性汗腺炎は沖縄に多い皮膚の病気ですが、詳しい病態はまだ明らかになっていません。沖縄から世界に発信できるような研究成果を出せるよう励んでまいります。