お知らせ

JST共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT) に本学の学際的チームが採択され、資源循環型共生社会実現に向けた農水一体型サステイナブル陸上養殖プロジェクトを開始

~2020年、琉球大学は開学70周年を迎えます。~
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 JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)が今年度より新たに開始した「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」の育成型に、本学の学際的チームと沖縄高専、中城村、オリオンビール(株)等企業が参画する産学官連携研究プロジェクトが採択されました(育成型:採択率18%、応募件数67件、採択件数12件)。
 資源循環型共生社会実現に向けた農水一体型サステイナブル陸上養殖プロジェクトを沖縄から開始します。

1、 「共創の場形成支援プログラム」について

 大学等を中核に、産学連携を基軸として、自治体、市民など多様なステークホルダーを巻き込んだ産学共創により、国連の持続可能な開発目標( SDGs )に基づく 将来のあるべき社会像(拠点ビジョン)の実現に向けて、具体的かつ実現可能な駆動目標(ターゲット)を達成する研究開発を推進する令和2年度より公募開始された新規のプログラムです。
 公募にあたっては、提案者の準備状況や現状体制等に応じた最適な提案を可能とするため、「本格型」と「育成型」の2つの実施タイプがあり、「本格型」では、拠点ビジョンに基づく研究開発課題とそれを支える産学共創システムの構築を一体的に推進する提案を募集するもので、科学技術分野全般(共創分野)と文部科学省が国の政策方針に基づき実施すべきと指定した分野(政策重点分野)で、それぞれ提案が募集されました。
 「育成型」では、拠点ビジョン、研究開発課題及び産学共創システムの構想と、「本格型」へのステップアップを目指す計画の提案を募集するもので、「育成型」で採択されたプロジェクトは、プロジェクト終了年度に「本格型」への移行評価が実施されます。

(1)本格型
 実施期間:最大10年度支援
 予算規模:最大3.2億円程度/年度

(2)育成型
 実施期間:最大2年度支援
 予算規模:2,500万円程度/年度

2、研究プロジェクトについて

プロジェクト名:「資源循環型共生社会実現に向けた農水一体型サステイナブル陸上養殖のグローバル拠点」
プロジェクトリーダー:竹村明洋(理学部 教授)
副プロジェクトリーダー:羽賀史浩(研究推進機構 上席URA)
拠点の全体管理を担う組織の代表:木暮一啓(研究推進機構長(理事?副学長))
参画機関:沖縄工業高等専門学校、オリオンビール株式会社、株式会社メイキット、株式会社マチス教育システム、エコソーラー?ジャパン株式会社、中城村

プロジェクトの概要:
【関連するSDGs】
?SDG2? 飢餓をゼロに
?SDG7? エネルギーをみんなにそしてクリーンに
?SDG8? 働きがいも経済成長も
?SDG12 つくる責任つかう責任
?SDG14 海の豊かさを守ろう

【提案内容】
持続可能社会は世界的課題であるが、資源?環境制約と経済を両立することは容易ではなく、社会モデルの転換が必要である。
 本プログラムでは、解決策として沖縄をベースに「食」と「エネルギー」の循環社会モデルの形成を目指す。その基本的な考え方は、個別問題の最適化ではなく、複数の問題を相互に連携し、包括的に解決する全体最適化である。主な要素技術としては、閉鎖循環型陸上養殖、再生可能エネルギー、廃棄食料の資源化等であるが、それらをデジタル技術を屈指して連携し、最適な循環社会を実現することを目標とする。本モデルは、沖縄だけでなく、亜熱帯海洋性の島嶼モデルとして、東南アジアの循環社会モデルとなることを目指す。

【プロジェクト図】

<参考>
※JSTプレスリリースURL:https://www.jst.go.jp/pr/info/info1475/index.html