理学部 海洋自然科学科化学系 を選んだ理由を教えてください
私は高校生の頃から、身近に起こる現象を論理的に説明できる「科学」に興味を持っており、その中でも特に「化学」に強く惹かれていました。また、琉球大学の化学系では研究室の数が非常に多く、大学で学んでいく中で幅広い選択肢を持てると感じたため、進学を決めました。
あなたが思う(感じる)琉球大学の魅力を教えてください
私が琉球大学で最も魅力的に感じる点は、自由度の高い学びができることです。2年次から始まる専門分野の授業は、すべてが必修というわけではなく、大学で学んでいく中で興味を持った分野の授業や、他学部の専門科目を集中的に選択することが可能です。また、やる気さえあれば、4年次に進級するのを待たずとも研究活動に励むことができる点も、私にとって大変魅力的に感じています。さらに、大阪出身であることもあり、亜熱帯地域である沖縄での生活は、余計なストレスが少なく、より勉学に集中できる環境だと実感しています。
熱中している研究や勉強、学業面で今後取り組んでみたい分野を教えてください
現在は専門科目の授業を履修しながら、「太平洋の遠隔地域におけるエアロゾルの酸性度変化プロセスと、それが二次有機エアロゾル(SOA:Secondary Organic Aerosol)生成に及ぼす影響」というテーマで、大気化学分野の研究を進めています。
大気中のエアロゾルは、肺がんやアルツハイマー病などの原因となり、健康に悪影響を及ぼすことが知られています。また、光を反射?吸収することで地表への太陽光を減少させたり、雲の特性を変化させたりすることで、気候変動を引き起こすことも明らかになっています。こうした健康影響や気候変動の背景には、エアロゾルの酸性度変化やSOA生成が重要な要因として挙げられます。
大気中での酸性度変化やSOA生成のメカニズムには、室内実験研究で仮定され、それを組み込んだ化学輸送モデルのシミュレーションと大気観測データとの比較によって評価されています。しかし、越境輸送中におけるこれらのプロセスを解明しようとした研究はほとんどありません。その理由として、長距離輸送された大気汚染物質を調査する大気観測サイトが世界的に少なく、風上発生源サイトと風下汚染サイトでの同時観測データが不足していることが挙げられます。そこで、私は中国?長崎?沖縄辺戸岬での大気観測データを解析し、長距離輸送中における酸性度変化やSOA生成メカニズムの解明に取り組んでいます。
将来的には、現行の化学モデルでは考慮されていない視点を取り入れた新しい化学モデルを開発し、「大気中で実際にどのような化学プロセスが起こっているのか」を明らかにしたいと考えています。
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サークル活動や部活、アルバイトなど、学校が終わってからの過ごし方を教えてください
1、2年次の頃は、授業後や空き時間を利用してシュノーケリングをしに海へ行ったり、国際通りまで足を運んで遊んだりすることが多かったように思います。最近では、論文執筆などで行き詰まったときに、気分転換として近くの海を眺めに行くことがあります。
琉球大学を目指す学生へのメッセージをお願いします
大学生になると、自分の時間が格段に増えます。そのため、自分のやる気次第で、勉学だけでなく、さまざまなことにチャレンジできるようになります。そんな貴重な4年間を、常夏の琉球大学で過ごしてみてはいかがでしょうか。