南井志穂(SHIHO MINAMII)

南井志穂(SHIHO MINAMII)
NO.007
農学部 亜熱帯生物資源科学科 健康栄養科学コース 4年次 南井志穂さん (奈良県出身?奈良高等学校卒業)

農学部 亜熱帯生物資源科学科 健康栄養科学コースを選んだ理由を教えてください

沖縄県は日本で唯一の亜熱帯地域で、本州にはない独自の食文化があります。地元ではなかなか食べることができない沖縄ならではの食材や料理などを学んでみたいと思いました。そして、沖縄の独自の食文化の学びを通して、地元の食についても深めていきたいと思ったからです。

また、実家から通える地域で栄養の勉強をできる大学は国公立大学?私立大学ともに様々ありましたが、その中で1学年10人という少人数制の大学はありませんでした。琉球大学農学部の健康栄養科学コースは1学年10人ということもあり、先生一人に対する学生の人数が少ないので、きめ細やかなご指導をいただけると思いました。

そして、農学部に栄養士養成課程があるという点も琉球大学に惹かれた理由です。例えば野菜であれば種蒔き、栽培、収穫、加工など様々な過程を経て私たちの食卓に届けられています。食物や栄養の勉強をするうえで、食物供給の過程を知ることはとても大切だと考えていました。その中で、健康栄養科学コースは農学部に置かれたコースであり、食物を生産するところから食卓に届くまでを一貫した学びができると思いました。

他にも実家を出て一人暮らしがしたかった、内陸県出身なので海に憧れていた、という理由もあります。

 

あなたが思う(感じる)琉球大学の魅力を教えてください

琉球大学は総合大学なので多くの学部があり、様々な分野の先生方や学生、院生がいます。自分の学部学科の中だけでなく他学部他学科の講義を受講してみたり、たくさんの人と話してみたりすることで、自分の知識の幅や人脈が広がります。また、大学内には沖縄県出身の学生だけでなく、全国各地から進学してくる学生や留学生が多いです。沖縄県はもちろん、いろいろな地域の学生との繋がりをもつことができます。この新しい人間関係から考え方や経験の幅を広げることもできます。

琉球大学は、日本で唯一の亜熱帯地域に属する大学で、この特徴が顕著に表れるのが農学部の研究だと思います。本州にはない生態系がみられ、北部のやんばるの中にも研究施設をもっており、「沖縄」という地に密着した独自の研究を行うことができます。健康栄養科学コースにおいては、調理学実習をはじめとする様々な講義を通して琉球王朝時代の宮廷料理や一般的な沖縄料理、食文化について学び、実践するところまでを一貫して行うことができます。

講義?実習ではグループワークを行うことが多いため、自ら考え行動する自主性やコースの中でお互いに意見を言い合い協力し合って高め合っていくことができます。講義でプレゼンテーションを行う機会や外部の人と話す機会を得られるので、栄養士にとって不可欠な「人に伝える能力」を養っていけると思います。

私は内陸県出身なので、今まで海が見える場所まで行くのに数時間かかっていて、少し見えただけでも大興奮していました。琉球大学から少し歩くと海が一望できる場所があり、とても癒されています。

 

熱中している研究や勉強、学業面で今後取り組んでみたい分野を教えてください

?スポーツ栄養学

大学に入学した当時は、栄養士の活動の場は学校や病院といった限られた場所だけだと思っていました。様々な講義や先生方との会話を通して栄養士は幅広い分野での活躍が可能であるということを知りました。そこで、どんな分野で活躍されているのか自分で調べた際、スポーツ栄養という分野を見つけました。私自身が幼いころからスポーツを続けていたこともあり、スポーツと食事、スポーツと栄養の関連性にとても興味を持ちました。自分で学会を探して参加し、スポーツ栄養という分野の最先端の研究内容に触れ、もっと学びたいという意欲が増しました。

今は、卒業研究でスポーツ栄養に関連した内容に取り組んでいます。また、もっとスポーツ栄養について学びを深めたいと思っているので、沖縄県以外の大学院への進学を目指しています。

日本スホ?ーツ栄養学会へ参加した際の一枚

給食管理実習にて筑前煮を調理中の南井さん

 

サークル活動やアルバイトなど、学校が終わってからの過ごし方を教えてください

一人暮らしをしているので、食事は基本的に自炊です。実習で習った調理法などを家で実践してみるのがとても楽しいです。もちろん掃除や洗濯などのいわゆる家事も自分で行っています。家事の大変さを痛感して、両親に対して感謝の気持ちでいっぱいです。

部活動では、男女バドミントン部に所属しています。部活がある日は練習に参加し、ない日はアルバイトをしています。バドミントン部は、先輩?後輩や男女の壁もなく過ごしやすい空間です。毎年夏季休業の末に開催される琉大祭では部員一丸となり協力し合って出店しています。その他にも、大会や様々なイベントがあってとても楽しいです。

課題やレポートに追われることもありますが、学科やコース、部活動を通して仲良くなった友達と一緒にカフェ巡りをしたり、旅行や遠出をしたりして日々楽しんでいます。

同級生との小旅行

 

琉球大学に進学を考えている高校生へアドバイスをお願いします

進学に悩んでいる人や、もう琉球大学に行くと決めた人、いろんな人がいると思います。大学での生活を後悔しないためにも、小さなことでもいいので何か自分の好きなことや興味?関心を持っていることが大切だと思います。私も大学進学の出発点は「食べることが好き」ということでした。

長い人生のうちのたった4年間かもしれませんが、この時にしかできない経験を得るためにも、たくさん悩んで考えて、今後の自分の歩いていく道を決めてください。応援しています。