2025年2月8日(土)に第42回沖縄県外国人による日本語弁論大会(主催:公益財団法人沖縄県国際交流?人材育成財団)が那覇市のパレット市民劇場で開催されました。
多数の応募者の中から原稿審査により選ばれた大学生、社会人の10カ国12人の弁士が出場いたしました。本学からは、国際地域創造学部所属の台湾、タイ、中国、フランス、ポーランド出身の留学生が出場の機会を得ることができました。
それぞれが、日本語の言葉の繊細さ、琉球語の大切さ、平和への思い、感謝を伝えることの重要性、日本人の特徴をテーマにスピーチしました。日本での経験と学習成果を披露した弁士たちに、会場から称賛の拍手が送られました。
弁論大会の本学学生の結果は次の通りとなりました。
最優秀賞(県知事賞) ドマガワ?ダリア?アンナさん(ポーランド)
審査員特別賞 ビトー?リルさん(フランス)
なお、弁論大会の模様は沖縄テレビのニュースで放送されました。下記URLよりご覧いただけます。
?沖縄テレビ放送ニュース:外国人による日本語弁論大会 日常生活で感じた文化の違いや思いを発表
【表彰式の様子】弁論大会集合写真
![]() ダリアさん(ポーランド)(最優秀賞) |
![]() |
弁論大会本学出場学生
表彰式
出場者5名のコメント
左から、ゴ?カユさん、ジョ?ウンケツさん、ビトー?リルさん、ブアサーコーン?ワリトーンさん、ドマガワ?ダリア?アンナさん
1.ドマガワ?ダリア?アンナさん(ポーランド) 「私が心を寄せるもの」(最優秀賞:県知事賞)
第42回外国人による日本語弁論大会で弁士として選ばれ、大変光栄に思います。最初は自信がなく、自分にできるのかと不安でしたが、先生方のご指導や励まし、そしてたくさんの練習を重ねたことで、このチャレンジに立ち向かえると信じることができるまでになりました。私のスピーチの順番は後半だったので、自分のことだけでなく、友達がスピーチを上手くできるように願いながら、ずっと緊張していました。しかし、いざステージに立つと、その緊張感がむしろ力となり、心からのメッセージが自然に伝えられたような気がします。
弁士の皆さんのスピーチはどれも素晴らしかったので、審査員の方々も非常に難しい判断をされたことと思います。その中で自分の名前が呼ばれたときは、信じられないほど驚きました。こうして最優秀賞をいただけたことを、大変誇りに思い、光栄に感じています。
このような貴重な機会をくださった審査員の皆様、主催者の方々、いつもご指導くださった先生方、会場まで応援に来てくれた友人たち、そしてニュースを見て温かい言葉をかけてくださった友人達に、心より感謝申し上げます。沖縄にいられることが本当に幸せであり、この経験はますます沖縄への愛を深めるものとなりました。
シマクトゥバが永遠に生き続けますように!
2.ビトー?リルさん (フランス) 「翻訳できない言葉たち」(審査員特別賞)
今回、外国人による日本語弁論大会に参加し、「特別賞」を受賞できてとても嬉しいです。クラスメートと一緒に準備した日々は、かけがえのない思い出になりました。特に、他の出場者のスピーチを聞いて多くの刺激を受けたことが印象に残っています。
熱心に指導してくださった先生方、練習を支えてくれたクラスメートに心から感謝します。この経験を大切に、これからも日本語の勉強を頑張ります。
ありがとうございました。
3.徐雲傑(ジョ?ウンケツさん)(中国) 「平和のシンボル」
「今回、外国人による日本語弁論大会に登壇することができたのは、先生方のおかげです。テーマの決定から何度も原稿を添削していただき、最後の朗読練習まで熱心にご指導くださいました。結果として賞を取ることはできませんでしたが、悔いはありません。それは、仲間からの温かい励ましと、観客の皆さんからの温かい拍手をいただくことができたからです。またこの経験を通じて、多くのことを学び、成長することができたと感じています。
今回のスピーチのテーマは「平和」でした。これは私が特に多くの人に伝えたい思いでした。シーサーのお土産など中国へ持ち帰り、沖縄とのご縁を受け継いでいきたいと思います。支えてくださった先生や仲間に、心から感謝しています。
4.吳家妤(ゴ?カユさん)(台湾) 「感謝の気持ち」
今回の日本語弁論大会は、恥ずかしがり屋の私にとって、とても大きな挑戦でした。何十回、練習を重ねても、緊張はなかなか消えませんでした。本番が近づくにつれ、不安が増し、「本当にできるのだろうか」と何度も自問しました。
しかし、今回の経験を通して、努力して困難を乗り越えることの大切さを実感しました。何度も繰り返し練習するうちに、少しずつですが自分の言葉に自信が持てるようになりました。また、友人や先生方が励ましてくれたおかげで、「完璧でなくても、自分の気持ちを伝えることが大切だ」と気づくことができました。ありがとうございました。
5.ブアサーコーン?ワリトーンさん(タイ) 「私は失敗しますので???」
スピーチ大会に参加できたことは、私にとって大変いい経験になりました。タイの民族衣装を着て、自分の経験や学んだことをスピーチで伝えるのは今回が初めてでした。最初はとても緊張していましたが、ステージに立つとその緊張は消え、自然に自分の気持ちを伝えることができました。
勝敗に関わらず、最も大切なのは、色々な国から来た出場者の話に耳を傾け、理解し、楽しむことだと思います。今回の経験は、留学生生活の中でもとても貴重な思い出となりました。