西普天間キャンパスに移転した琉球大学病院は、2025年1月1日付けで、沖縄県から「救命救急センター」の指定を受けました。
「救命救急センター」とは、交通事故や心臓発作など、生命に関わる緊急事態において、一般の救急医療機関(2次医療機関)では対応が難しい重症度や緊急度のより高い救急患者さんを24時間体制で受け入れ、迅速かつ適切で高度な医療を総合的に提供する病院です。
指定を受けるにあたり、本院では、救急車が直接乗り入れられる新病院2階に、県内初導入となる「ハイブリッドER」*や、新設した救急集中治療室(E-ICU:Emergency Intensive Care Unit)10床、6床から10床に増床した救急高度治療室(E-HCU:Emergency High Care Unit)を整備しました。
また、病院棟屋上および敷地内(地上)の2か所にヘリポートを整備し、これまで以上に救急患者の受け入れ体制を強化するとともに、災害時においても、迅速に傷病者を受け入れる環境を整えました。
今後、本院では、県内初となる「高度救命救急センター」の指定を目指し、他の救命救急センターでの対応が困難な症例も受け入れることのできる救急医療提供体制を構築し、県内唯一の大学病院として沖縄県の救急医療に貢献してまいります。
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*ハイブリッドER:救急車から搬入された重症患者さんを同一の診療ベッドで診察、CT検査、アンギオおよびカテーテル治療やダメージコントロール手術などが行えるのがハイブリッドERです。患者さんの移動時間の大幅な短縮と、移動に伴う患者さんへの侵襲?影響軽減が見込まれ、救命率の向上が期待されます。