令和4年12月2日(金)にジョン?チャフヤント?ブスタミ駐日インドネシア共和国副大使等、8名が来訪され、西田睦学長らと懇談を行いました。懇談には、山平寿智教授(熱帯生物圏研究センター)、大島順子准教授(国際地域創造学部)、山平教授の研究室のインドネシア出身の研究員2名、大学院生1名も同席しました。
インドネシアの8大学と本学は交流協定を締結しており、アカデミックな繋がりや海洋の多様性等の共通する部分も多いことから、今後も一層の連携強化を図ることを確認しました。また、ブスタミ副大使から、交流教育プログラム(MBKM program)がインドネシアで実施されており、この制度を活用した新たな連携にも取り組みたいとのお話がありました。
ブスタミ副大使は、国際地域創造学部観光地域デザインプログラム科目の「観光地における環境教育」(担当: 大島順子准教授)において、「Sustainable Mangrove Utilization through Integrated Small-Scale Business, Ecotourism and Carbon Sequestration: Lessons Learned from Indonesia(小規模ビジネス、エコツーリズム、炭素隔離の統合による持続可能なマングローブ利用:インドネシアから学んだ教訓)」の講義を行い、学部生約50名が出席しました。学生たちは副大使による講義を熱心に聴き入り、質疑応答でも積極的な交流が行われました。
ブスタミ副大使から学生に向けて、インドネシアで開発により脅威にさらされていた重要な資源であるマングローブ林の再生、回復、保護等の国を挙げての取組について紹介があり、マングローブがいかに文化、経済、環境、生態系や気候変動等といった多くに影響を与えているかなどの事例をあげて講義をされました。
学生からは、マングローブ保護がもたらす影響や、環境保全について、どのような教育がなされているか等の質問がありました。ブスタミ副大使からは、インドネシアでは国指導の下、環境教育について小学校から始まっている地域もあり、若い頃から意識付けがされていると回答がありました。また、マングローブ林の影響について、全世界にあるマングローブ林の約23%をインドネシアが占めているが、インドネシアが行っているマングローブの保全、保護、管理を一つの国だけで進めるのではなく、現在のグローバライゼーションの中、日本も含め世界中が行うことでどれだけの有益性を生み出すかということを考えて欲しいと学生に向けて問い掛けがありました。
インドネシア大使館一行は、来訪最後に本学所属のインドネシア出身の研究者や学生と一緒に山平教授の研究室を訪れ、本学においてどのような研究がされているか聞き入っていました。
講義を行うブスタミ駐日インドネシア共和国副大使
山平研究室訪問のブスタミ駐日インドネシア共和国副大使等一行
学長表敬