お知らせ

「大学における技術職員の在り方」に関する講演会を開催しました

 琉球大学では令和3年12月3日(金)、「コアファシリティ事業構築支援プログラム講演会~大学における技術職員の在り方~」と題して、東京工業大学戦略的経営オフィス教授の江端新吾氏、山口大学総合技術部部長の渡邉政典氏、金沢大学医薬保健研究域医学系教授の安藤仁氏を講師として講演会を開催しました。講演会は、68名の教職員が参加しました。

 講演では各校が進めている先端研究基盤共用促進事業(コアファシリティ化)の取組みと合わせて、異なる視点(大学経営?技術職員?教員)から見た、大学の技術職員に求められる役割や働き方、技術職員の組織化や実情などが紹介されました。

 まず、江端氏からは、「研究基盤を支えるイノベーション人材育成とデジタルトランスフォーメーション-続?国立大学法人の経営戦略から見たコアファシリティのあり方とは-」と題して、今後の大学経営における技術職員の重要性などが紹介されました。

 また、渡邉氏からは、「山口大学総合技術部の概要と技術職員の役割について」と題して、総合技術部として技術職員のキャリアパス構築や技術の見える化に取り組んでいることなどが紹介されました。

 さらに、安藤氏からは、「大学技術職員に期待すること~教員の立場から~」と題して、新たな業務受託システムによる技術職員のモチベーションアップと高度化の取り組みなどが紹介されました。

 質疑応答では、それぞれの講演に対して技術職員の認定制度の運用状況から農業系技術職員の関わりに至るまで幅広い議論が行われました。会場からの「適材適所として配置された技術職員が将来埋もれてしまう懸念はないか?」の問いに対して、「常に新たなスキルを得られるよう総合技術部として柔軟に対応する仕組みが重要である」と回答されました。

 本学は、講演会の議論も参考に、教職員との協議を進めながら技術職員の組織化を含めた新たな研究基盤体制の構築(コアファシリティ化)を推進していきます。

 


講演会場の様子


質疑応答の様子